2017.11.06 UP
11/6 今週のレコメンド【ギル・エヴァンス(初期)】
こんにちは。11月1日付で入社しました野口良と言います。
以後お見知り置きをお願いいたします!
さて今週のレコメンドですが、1940年代~80年代に活躍し,「音の魔術師」と呼ばれたビッグバンドアレンジャーの「ギル・エヴァンス」です。
ギル・エヴァンスのアレンジの特徴は、各楽器のハーモニーの組み立て方はもちろんのこと、楽器の編成にも大きな特徴があります。
通常のビッグバンド編成(トランペット・トロンボーン・サックス)に対して、トロンボーンの代わりにフレンチホルン、バストロンボーンの代わりにチューバ、バリトンサックスの代わりにバスクラリネットといった一風変わった編成で、ホルンやクラリネットの暖かく柔らかい音と、金管楽器のハイファイな強い音が融合した、浮遊感のあるモダンなサウンドになっています。 1950年代の黒人主義のジャズ界にはおいて、ユダヤ系カナダ人のギル(白人)が作るモダンサウンドは大きな注目を集めていました。
ギルサウンドは初期、中期、後期と大きく様変わりをしていくのですが、 今回は初期のギル・エヴァンスの代表的作品の一つで、ジャズの帝王マイルス・デイビスがフロントにたったアルバム『Miles Ahead』から『Blues For Pablo』を紹介します。
音の魔術師ギル・エヴァンスが織りなす独特なサウンドと、涙腺直撃のマイルスのロングトーンは必聴です。
※中央で指揮を振っているのが若き頃のギル・エヴァンス